ラベル 読書 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 読書 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

12/05/2012

12/05/2012 安部公房という作家

最近になって「安部公房」という作家が気になっています。
月間新潮で最近発見されたという、未公開の原作が掲載され、自筆の原稿が取り上げられていました。
横浜文学館に「作家と万年筆」という企画の展覧会に参加した際にも、自筆原稿というのはあまりピンとこなかったのですが、今回も矢張りよく分からず、人生で初めてになったかもしれない文芸関係月刊誌を買いそびれました。

ただし、安部公房氏の作品には魅かれました。最初は図書館で貸し出されていた「砂の女」を借りて読みました。書かれてから時間が経っていることもあり、昔の小説を読むような感覚で読み進めていたのですが、数ページ読んでいくうちに、何とも不思議な世界に引き込まれていくのでした。例えて言えば、村上春樹氏の少しオカルトっぽい作品と「ジョジョの奇妙な冒険」の雰囲気を足して割ったような世界観です。主人公が砂の中にある部落を歩いて行くシーンなんていうのは背景に「ゴゴゴゴゴゴゴォォォォオオオオ」というジョジョの擬音が似合いそうです。

以前にも書いたかもしれませんが、私は文学作品に触れることが極端に少ない人生を選んでしまったようで、まともに氏の作品を読んだのは初めてです。すっかり虜になりました。その面白さは他の作品でも見ることができました。
古書店で運良く見つけた「壁」「箱男」も同じ雰囲気の奇妙な作品でした。この奇妙な、という感覚は私にとって非常に心地よい響きです。
これからも安部公房氏の作品を開拓していくつもりです。お正月休みが長いこともあり、あちこちで買い貯めようか、と考えています。



4/12/2010

クオリティ・リーディング

アメリカで生活していた頃は、日本の本が高くて近所では買えませんでした。
日本に出張したときに纏めて買って、大事に読んで、付箋を貼ったり、線を引いたりした所をノートに書き出して、眺めていたのですが、これは本田直之氏のレバレッジシリーズを活用したものでした。

帰国後は近くに本屋もあるし、アマゾンでも買えるので、常に読んでいない、これから読みたい本が積んでおいてある状態です。興味深い本はそのまま手元に置いておいて時々見返すのですが、一行メモを済ました後は本棚にほとんどの本が行ってしまっています。

クオリティー・リーディングではほんの選び方や、読み方、アウトプットの出し方がきちんと書かれていました。

  • 朝30分を読書に当てよう: 耳の痛い言葉でした。この本を読んでから少しずつ早起きするようにしています。
  • 静寂な時間を確保する:  今は少し無理かも。夜子供達が寝た後なら・・・。
  • スキマ時間に期待しない: いつ切れても良いような本を選ぶのが良いのですが、電車の場合は降りるまでの時間が見越せますので、軽めのものを持ち歩くようにしたいと思います。
  • 本屋(リアルvsネット):  この辺りは著者とほとんど同意見で、実践していました。
  • ノートに纏める:     これも一時はやっていましたが最近はRidoミニプランナに一行だけ大枠のまとめを書くだけになっていますので、本当に良かった本をもう少し丁寧にしたいと思います。まずは本書から。

その他、重要なポイントがたくさんあるのですが、あえてここには記載せず。
本選びでお困りの方など、手に取ってみてはいかがでしょうか。



1/15/2010

任天堂

てっきり任天堂のどなたか偉い方が著者だと思っていたんですが、日経の方が取材を元に書かれたのですね。
そういう意味では、外からの視点で任天堂がどういう企業なのか、という切り口で書かれており、非常に面白く思いました。

今や任天堂は世界のゲームメーカーでありますが、私が子供の頃には、やっとゲーム&ウォッチが出回りだした、なんだか良く分からないメーカーでした。
今でもゲーム&ウォッチは持っています。液晶も死んでしまっているので、もう動きませんが。シンプルなデザインで、何度やっても飽きない、当時はそんなものしかなかった訳ですが、斬新なゲームでした。その後、二番煎じででてきたゲームはどこかに行ってしまいました。

ファミコン世代と言えばそうなります。小学校6年生のころにマリオブラザーズが出て、一世風靡していました。随分入手するのに時間がかかったと思います。

その後、スーパーファミコンを出しますが、それ以降はあまり興味なかった記憶があります。子供っぽく見えたのが一番の理由でしたが、本書にはそういう点は書かれていませんでした。

今のDS、Wiiをみると完全復活のように思えますが、どうも任天堂の方々はそう感じていないようです。いつも危機感を持って事業に当たられています。
すごいなあ、と思ったのは、あくまでもローテクを使って、最先端のものを作り出している所で、それが今のWiiやDSにも応用されている点です。この文化は見習わなければ、と技術者の視点でも思いました。
巻末に書かれている、これからのアップルとの勝負が気になる所であります。


1/10/2010

忘却の整理学; 外山滋比古

一世風靡した「思考の整理学」の続編、とあります。今回は“忘れる”をテーマにした著書です。
多少、「思考の整理学」とかぶる所もあるのですが、読みやすく、非常に興味深い内容でした。
たくさんある中から、気に入った部分だけをピックアップします。

1. まず吐く。
呼吸といわれる様に、まず不必要なものを外に出さなければいけない、と書かれています。脳の働きも一緒で、まず忘れ、頭をすっきり整理してから、記憶しはじめると良い。
「よく学び、よく遊べ」も同じで、本当はよく遊び、よく学ぶ、のだそうです。

2. 忘れること
忘れることがマイナスイメージを持つようになるのは戦後の詰め込み教育のせい。そんなに頭にいろんな事を詰め込んだら、考えられなくなってしまう。現代人は、特に考えない。本を読むのは、先人の後をなぞるだけで、本当の役に立たない場合が多い。思考する事が大切。

3. 三上、三中
馬上、枕上、厠上がものを思考するのに最も良いのは知っていましたが、これに加え、入浴中、散歩中、夢中・集中が良いと書かれています。なるほど。

4. 思考の熟成
書いた文章や、うまくいかない思考などは一度寝かせるとよい、というのは「思考の整理学」にも書かれていましたが、その間に、余分な事を忘れて、結晶化された考えが残ります。これを元に、もう一度見直すのが良いそうです。文章の推敲も時間を置いてからやるように。
この、記憶の結晶化は、様々な場面で出てくるもので、「ふるさとは遠きにありて思うもの」という歌がありますが、これはふるさとの思い出が結晶化され、詳細が忘れ去られることによります。昔の中学校のグランドが狭く感じたりしますよね。

以上、忘れることは悪ではなく、新たな思考を生み出すのに必要不可欠。しかしながら、上手く忘れる必要があります。例えば、夜遅くに必要な事を頭に詰め込むよりも早朝にやった方が忘れずに済む、など。
早起きしたくなる一冊でした。



12/29/2009

2009 読書関連まとめ

本年あと1日となりました。
今年の重大ニュースは後ほど記載するとして、まずは本年読んで来た書籍類の整理をしてみたいと思います。
思えば、昨年日本に帰国して、いろいろな書籍に手が届くのがうれしくて、正月からいろんな書籍類を読みあさっていた気がします。

以下、メモした書籍類です。

アイデアのちから
「脳にいいこと」だけをやりなさい
「考え方」の考え方
アンガーマネジメント
情報ダイエット仕事術
日本のブルーオーシャン戦略
続ける力
君主論
レバレッジマネジメント
Health Hack!
理性の限界
現代語訳「学問のすすめ」
国家と神とマルクス
超・投資勉強法
知の衰退からいかに脱出するか
読んでいない本について堂々と語る方法
プレゼンバイブル
コンサルタントの習慣術
サバイバルキャリア術
不透明な時代を見抜く「統計思考力」
多読術
人を喜ばせるということ
男の作法
12歳までには必ず教えたいお金のこと
情報調査のプロフェッショナル
家づくりの教科書
一杯のカフェを信じますか
財務3票一体理解法
一流になる力
1Q84
単純な脳、複雑な私
新事業がうまくいかない理由
そんな新事業ならやめてしまえ
「新規事業」はどうすれば育つのか
ビジネスロードテスト
理系の企画力
不確実性のマネジメント
経営戦略を問いなおす
研究者の仕事術
中学生からの哲学「超」入門
意思決定力
論語と算盤
禅と日本文化
勉強ができる子の育て方
アインシュタイン・ファクター
坂之上の雲まるわかり人物烈伝
生物と無生物のあいだ
坂本桂一の成功力
頭のいい人が儲からない理由
財務3表一体分析法
基礎無機化学

色々読んだような気がします。
この中でどれが良かったか。評価は難しい所です。私の場合、直接仕事に使うために読んだ書籍も含まれますので、それらの読み方が他と少し違うような気がしたからです。本当はこういうコメント自体???なのかもしれませんが。

それでも、あえてベスト3を選ぶと、

第3位: 値の衰退からいかに脱出するか 著 大前研一氏
ビジネス書が役に立つなあ、と最初に感じたのも大前氏の本でした。内容はとてもリベラルで、当たり前なのですが、なかなか出来ない日本人達に(良く言えば)叱咤激励している感じです。この人の本を読むといつも、何か新しい事を始めている自分がいて、背中を押して頂いているような気がします。

第2位: 多読術 著 松岡正剛氏
とにかく本との付き合い方がこんなに面白い、と思う文章です。千夜千冊は今ではとても有名ですが、この本を読むと本を読む楽しさが本当に倍増します。ところで、千夜千冊を参考に文学作品にチャレンジしましたが、学のない私にはちと難しすぎました。東京の丸善の正剛コーナーもとても面白いです。

第1位: 理系の企画力 著 宮永博史氏
これからの私にまさに必要な事が書いてありました。どう実践していくか、が難しい所ですが。
技術を単に技術と捉えるのではなく、いろいろな角度から発想出来るような普段の環境作りがいかに重要か身にしみて分かります。
各章の次のページには、その章にまつわるキーとなるクエスチョンが書かれているのですが、これがどの章でもハッとさせられるものばかりで、これだけを本屋で見て、解答をじっくり考えるだけでも価値がありそうです。

以上、3冊を挙げました。

番外: 1Q84 著 村上春樹氏
昔からこの方の作品がたまらなく好きで、ピンボールから、ノルウェイの森、世界の終わり、ねじまき鳥、海辺のカフカなど、主要作品はほとんど読んできました。多分ほとんど理解出来ていないと思いますが・・・。
それでも面白い、と感じるのです。今、ペーパーバック風になっている短編集「めくらやなぎと眠る女」を読みかけていますが、懐かしい作品が多く、そこにある文字を楽しんでいます。


11/04/2009

帰省、手塚治虫と私

関西の実家に帰ると、何故か手塚治虫の漫画が欲しくなります。
別に最近はどこでも購入できるのですが、こちらに帰ってくると特に欲しくありません。

子供の頃を懐かしく思い出す、地域性懐古的神経衰弱なのかもしれません。(勝手に漢字を並べました。)
本屋に行く時間があったので、ふと見ると、なんだか手塚治虫漫画のフェアをやっているようで、いろんなものが平積みになっています。
アトムやブラックジャックじゃ当たり前すぎて面白くないし、ジャングル大帝はどこかでもう読んだし、火の鳥も宗教的哲学思想にはまり込んでしまうし・・・、ということで、以前から気になっていたのですが、表紙が少し少女漫画っぽくて恥ずかしい「リボンの騎士」を購入。

昔テレビでよく見たんですよね。途中はほとんど覚えていませんが、主人公達の命名がかっこ良く、シルバーランドのサファイア王子なんて、本当に天才的なネーミングしますね。

というわけで、帰宅してから、夜中に読んでいます。


10/25/2009

図鑑的書籍の読書

最近疲れたときに、ホッとする書籍を読みたい、と思い、何か本を探していたのですが、突き当たったのがこの本です。



コーヒー、紅茶、日本茶、ハーブティーといろんな種類の「喫茶」に関する情報が載っています。
手帳サイズなので、外出先でも確認しながらオーダーする、という事も出来るかもしれません。



こちらはワインの本。オレゴンに住んでいた頃には、ピノ・ノワールやカリフォルニアワインしか知らなかったのですが、調べて見るとやはりフランスのワインをしっかり勉強したくなり、初心者として買ってみました。
フランスには行った事もありませんので、地図をみてもピンとこないのですが、土地別にいろいろな情報が掲載されていて、初心者の私にとって、ワイン用語も同時に覚えられるなかなか優れものです。

9/16/2009

スタンプツアー イン ザ ワールド

子供の頃に集めていた切手は実家に置いてきました。半分くらいは阪神大震災のときに本箱から飛び出して、飼っていた亀の水槽に落っこちましたので、中身はビショビショになってしまいましたが。

それから随分長い間、切手には関心がなかったのですが、最近、万年筆で手紙を書く事が多くなり、切手が気になりだしました。
具体的には、むらかみかずこさんの書籍を読んでからなのですが。



色々探して回るのですが、シートを買うほどまとまって手紙を書くわけでもなく、暑中見舞い等は官製はがきで済ませましたので、切手は買わず仕舞。

書店で偶然に見つけたのが今回の本だったわけです。全ページカラー。昔の切手もあり、外国切手はカラフル、という子供の頃の印象がそのまま見られました。1960−1990年代の切っても多く、日本のもの等は持っていたものもあり、懐かしく思うページもありました。
文章はほとんどなく、パラパラとめくれば数分で終わってしまいますが、見ているだけで楽しい本です。

ちなみに、スイスはラテン語でHELVETIAと言うらしいですが、オレゴンに住んでいた頃に、その名前でお店が出ていたのを思い出しました。ハンバーガーの美味しいお店で、スイスのイメージはなかったですが・・・。調べて見るとあの辺りがそういう地名らしいです。

9/12/2009

文房具の足し算



文房具を組み合わせる事で、より機能的になったり、おしゃれになったり、コンパクトになったり。
万年筆に関する記載が多く、面白く思い購入しました。
舶来ものの万年筆が日本にじっくり馴染んでいる事が改めて分かる本です。

7/22/2009

旅行の前に

今週は沖縄へ旅行へ行く予定。
往復の飛行機の中と、宿で読めるかと思い、文庫本を数冊買い込んでみましたが、子供の面倒を見て、民宿で泡盛を飲んで、昼間はビーチで海水浴をしたら、夜はぐっすりでほとんど読めませんでした。

買った本のタイトル
死者の書・身毒丸 折口信夫
論語と算盤 渋沢栄一
銀の匙 中勘助
ヴァリス フィリップ・K・ディック
禅と日本文化 鈴木大拙
銀河英雄伝説外伝3 田中芳樹
単純な脳、複雑な「私」 池谷裕二
一流になる力 小宮一慶

前半は松岡正剛氏の千夜千冊から、後半は書店で見かけたものです。

6/25/2009

情報調査のプロフェッショナル -感想-

調べる、ということをロジカルに掘り下げた本です。
何かを「調べる」時に何を使いますか。


最近はインターネットを使って、情報を入手することがほとんどなのですが、ちょっとした調べものでしたら、もしくは本書でも書かれているプライベートな調べものでしたら間に合うことが多いのかもしれません。


しかしながら、本書の目的はビジネスとして何かを調べることに着目しています。
この場合、「調べる」=結果をまとめて報告し、調べることを依頼した人が何らかの判断が出来るようにする、ことを意味します。

調べるプロセスが本書には記載されていて、
1. 調べる対象に対して、自分が知っていること、知らないことを理解する。
2. 知らないことの中から知らなければいけないことを判断する。
3. 必要な情報を収集する。
4. 集めた資料を吟味し、検証した上で、自分のレポートにどう取り入れるのかを決める。
5. 実際にレポートを作成し、報告する。
6. レポートした内容を別の調査のための情報源として確保する。
というサイクルを回すことで、依頼された調査を完成させられます。


具体的な調べものの例も多く挙げてあり、非常に分かりやすく「調べる」ためにどういった思考が必要か記載されています。
興味深かったのは、コンサルタントとして、「仮説を立てて調べる」という点です。
ブレインストーミングなどは幅広く、多くの情報が目の前に並ぶことが多いのですが、それでは時間ががかりすぎます。
そういう意味では、理想的だと思うのですが、素人にはやや難しいかもしれません。仮説がハズレかどうかを判断するのには、コンサルタントの方ほど経験を積まなければいけないような気がします。

まずは、「調べる」サイクルの回数を増やすしかないですね。