6/25/2009

情報調査のプロフェッショナル -感想-

調べる、ということをロジカルに掘り下げた本です。
何かを「調べる」時に何を使いますか。


最近はインターネットを使って、情報を入手することがほとんどなのですが、ちょっとした調べものでしたら、もしくは本書でも書かれているプライベートな調べものでしたら間に合うことが多いのかもしれません。


しかしながら、本書の目的はビジネスとして何かを調べることに着目しています。
この場合、「調べる」=結果をまとめて報告し、調べることを依頼した人が何らかの判断が出来るようにする、ことを意味します。

調べるプロセスが本書には記載されていて、
1. 調べる対象に対して、自分が知っていること、知らないことを理解する。
2. 知らないことの中から知らなければいけないことを判断する。
3. 必要な情報を収集する。
4. 集めた資料を吟味し、検証した上で、自分のレポートにどう取り入れるのかを決める。
5. 実際にレポートを作成し、報告する。
6. レポートした内容を別の調査のための情報源として確保する。
というサイクルを回すことで、依頼された調査を完成させられます。


具体的な調べものの例も多く挙げてあり、非常に分かりやすく「調べる」ためにどういった思考が必要か記載されています。
興味深かったのは、コンサルタントとして、「仮説を立てて調べる」という点です。
ブレインストーミングなどは幅広く、多くの情報が目の前に並ぶことが多いのですが、それでは時間ががかりすぎます。
そういう意味では、理想的だと思うのですが、素人にはやや難しいかもしれません。仮説がハズレかどうかを判断するのには、コンサルタントの方ほど経験を積まなければいけないような気がします。

まずは、「調べる」サイクルの回数を増やすしかないですね。

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