1/13/2010

遺伝子の役割

生物はすべてが遺伝子に書かれた情報を基に活動している。
昆虫が変態するのも、哺乳類が子育てするもの遺伝子情報に由来するものが多いと考えられる。
単純な生態構造を持つものほどこの傾向が強く、脊椎動物よりも無脊椎動物の方が、より機械的に遺伝子情報を再現しているように感じる。

この観点から、生物を一種のナノマシーンと解釈することは面白い見解だ。
インプットされたプログラム=遺伝子情報は正確に実行される。
これにより生物は食物連鎖を繰り返し、あるものは淘汰され、あるものは種を反映させることが出来るのである。

すべての生物がそのプログラムを正確に、着実に実行しているとするならば、それはヒトにも当てはまることになる。
ヒトに与えられたプログラム、遺伝子情報=地球での役割とは何なのか。
ある程度は歴史から学ぶことが可能か。

大きく分けて二つの流れがあるように思う。
一つは戦争。いつの時代も、人類は争い続けている。自己淘汰。子孫を繁栄させながらも、ヒト自身が数を減らそうとする矛盾した営み。権利、正義などさまざまな言葉をまとっているが、結局は争いの手段に過ぎない。

ただし、群れをなす動物にも権力争いは存在する。戦争がこれに相当するかどうか。進化した権力争い、と言えなくもない。

もう一つは、エレメントの凝縮。もしくは凝縮されたものの発掘。さまざまな宝石、金、銀を使った装飾品は古代から存在する。錬金術しかり。
原油、鉱物資源から純粋なエレメントを抽出して、凝縮する。あるものは装飾品として使われ、あるものはエネルギーとして使われる。
発明、発見はその手段であり、自然に展開するエレメントを凝縮する方向とは逆の方向でこれらが行われることは稀である。

それでは、何のために遺伝子は存在するのか、誰のためにヒトは自己淘汰し、エレメントを凝縮し続けるのか。

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